考察:ドラフト会議2025
★すでに気持ちはドラフト2026へ飛んでいますが、少しだけドラフト会議2025のデータなんかカウントなんかしたりして考察をしてみたいと思います。いつもながら何か見えてくるかどうか不明のままスタートです。指名結果や直後の気持ちは以下のところからどうぞ。
・ドラフト会議2025指名結果
・感想:ドラフト会議2025
★ドラフト会議2025は、「立石ドラフト」と言って良いと思いますが、指名結果としてはそこまで「立石、立石・・・」とならず3球団入札と少し当てが外れた感じです。立石正広が4年時怪我がちだったことや、佐々木麟太郎にサプライズ2球団入札というところがクライマックスのように盛り上がったので薄まった感はあります。入札は、先述の立石、佐々木のほかに、松下歩叶、中西聖輝、小島大河、藤原聡大、竹丸和幸の7名と案外バラけました。
自分的に1位の予想外は、藤川敦也、大川慈英でした。球威のある投手なので、自分的にもう少しマークしておいても良かったなあと思いました。ドラフト会議2025は、野手の高素材が多くいると思っていて、そのほとんどが指名された感じです。そのあたりの当たりのつけ方のコツを何となくつかんだ感はあります。(ドラフトファン歴37年目にして・・・)
※今からの数字は、すべて手集計なので間違っていたらごめんなさい。
【支配下指名内訳】
| (昨年) | 高校 | 大学 | 社会人 | 独立 他 | 計 |
| 投 手 | 8(13) | 21(15) | 7(8) | 2(2) | 38(38) |
| 捕 手 | 4(1) | 1(0) | 0(2) | 0(2) | 5(5) |
| 内 野 | 5(7) | 11(7) | 4(3) | 0(3) | 20(20) |
| 外 野 | 2(1) | 7(5) | 1(0) | 0(0) | 10(6) |
| 合 計 | 19(22) | 40(27) | 12(13) | 2(7) | 73(69) |
【育成枠指名内訳】
| (昨年) | 高校 | 大学 | 独立他 | 計 |
| 投 手 | 4(21) | 9(4) | 6(5) | 19(30) |
| 捕 手 | 2(0) | 1(2) | 1(4) | 4(6) |
| 内 野 | 7(8) | 2(2) | 1(2) | 10(12) |
| 外 野 | 1(4) | 1(2) | 8(0) | 10(6) |
| 合 計 | 14(33) | 13(10) | 16(11) | 43(54) |
※米国大学出身も大学生でカウント
【トピックス】
◆大学生支配下指名最多40名(2002年33人)
40人というと1球団あたり3.3人(2位が2.5人)で、全体で約6名指名の中、大学生が半数以上となりました。高校生寄りの指名の球団もあるので、大学生4名指名球団も多く、大学生大好きな広島が5名となりました。1位指名9名、2位11名と20名/24名(83%)と大学生が大人気でした。佐々木も大学生として入札は7名中全員大学生でした。ちなみに、高校生は支配下、育成合わせて33名と昨年から22名減っています。高校生が不作だったのか、単に大学生に割を食ったのか考えると、育成枠指名も大きく減っているので前者だったのかなと思います。
◆大学生捕手でドラ1は17年ぶり
2008年大野奨太(東洋大学)以来だそうです。小島大河は今回西武が公言したこともあり堂々のドラフト1位指名でした。ただし、「打てる」捕手色が少し強いですが、きっと本人は「見とれよ!」と守備でもやってくれるでしょう。ちなみに来年も渡部海(青山学院大)が1位指名に挙がると思います。また今年の捕手の支配下指名は、高校生捕手は4名、大学生捕手は小島のみ、社会人捕手の指名は0名とやはり社会人捕手は厳しい状況です。5名ともパリーグ球団が指名したのは面白いです。
◆明治大学の勢いは続く最長の16年連続指名
明治大学は、今年も1位2名、2位1名と安定の指名状況、他にも有力選手もいましたが、怪我の影響で見送った形でも、同大から上位指名3名はお祭り騒ぎです。ちなみに来年は、榊原七斗が上位候補で、ショートの光弘帆高あたりも指名有力で17年連続になりそうです。個人的には、あの広陵の内海優太の覚醒に注目しています。さらにドラフト2027でも大室亮満、湯田統磨、田上夏衣なども控えています。本人も、親御さんも普通に大学的にも良いですしプロ志望を出さずに進学を希望するのもわかります。
◆青山学院大3年連続ドラ1が2名の快挙
23年常廣羽也斗、下村海翔、24年西川史礁、佐々木泰と続き、今年も中西聖輝、小田康一郎が1位指名となりました。そりゃあ、青学は最近強いよねってなります。来年の1位候補で渡部海がいますが、実は来年の目玉に鈴木泰成投手がいて、2人とも怪我なくいけば4年連続も現実的という凄さです。もちろんプロに入ったら1位だろうが関係ない実力の世界ですが賞賛に値しますね。ドラフト2027の候補はこれからかな。これは高校生も青学は進学先候補に挙がりますよね。
◆北海道出身がなんと指名人数1位
北海学園大学から支配下2名、育成1名と同大3名指名達成が象徴的でした。ドラ1では石垣元気、平川蓮の2名おり北海道激熱年となりました!ちなみに日本ハムは支配下1名(藤森海斗)、育成1名(常谷拓輝)としっかり2名指名しています。最近、北海道来てますね!
以下出身地の順位を表にしました。
| 支配順 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 4位 | 4位 | 4位 |
| 出身 | 北海道 | 神奈川 | 大阪府 | 愛知県 | 滋賀県 | 東京都 | 兵庫県 |
| 支配下 | 10 | 8 | 6 | 4 | 4 | 4 | 4 |
| 育成枠 | 4 | 6 | 3 | 6 | 4 | 2 | 2 |
| 合計 | 14 | 14 | 9 | 10 | 8 | 6 | 6 |
常連の都道府県がほとんどですが、人口からすると滋賀県も検討しています。滋賀県上位指名では3位の鈴木豪太、奥村頼人でした。
◆独立リーガー、2軍球団などの指名状況
これは「昨年の考察」も見てください。今回の支配下は2名(投手2)、育成枠16名(投6、捕1、内1、外8)で最近はかなりの幅を利かせているのは間違いありません。今年は、中日と楽天が3名の指名で中日は支配下で篠崎国忠を3位という上位で指名しました。
また、オイシックスが3名の指名で阪神は、能登嵩都を支配下5位指名など躍進しましたが、逆にくふうハヤテは0名と厳しかったです。今年春は上位候補とされていた冨重英二郎は、後半失速気味になり育成1位となりました。また自分的には支配下に篠崎とともに予想していた、徳島インディゴソックスの投手で高橋快秀、斎藤佳紳は育成指名に回りました。
◆社会人選手で解禁後選手が多めだった
大卒5年目の片山皓心、4年目の九谷瑠、飯田琉斗、3年目の増居翔太と少し目立ちました。全員投手でした。これはプロを目指す選手には夢がありますね。増居と九谷は予想しやすかったです。来年も探していきます。ただ本人たちは当然即戦力を期待されているのでプレッシャーは強いでしょうが応援したいですね。ちなみに、育成では大卒4年の牧野憲伸、3年目の知念大成といずれもオイシックスでした。年齢の高い選手は、やはり育成枠では、育成して伸ばす期間も欲しいのでかなり狭き門だという現実があり若い選手の評価が高い傾向です。牧野、知念はもちろん即戦力の評価なんでしょう。早めの昇格があるか注目したいです。
◆同校から複数人指名など
3名指名は明治大、東洋大、中央大、中京大(1名育成)と上記でも書いた北海学園大(1名育成)でした。調べてないですが少しいつもより多い印象がありました。ちなみに中央大学出身で言うと中央大卒2年目の高橋隆慶、石井巧、準硬式大山北斗と直接指名と合わせて6名となりました。高校では、明秀日立が2名+また高橋隆慶、石川ケニーの4名、大阪桐蔭は1名+繁永晟、花田旭の3名となりました。ちなみに来年の注目校は、明治大学や青山学大の他に亜細亜大、東海大、日本体大、横浜高校、ENEOSあたりが注目です。
◆目標の選手ランキング(日刊スポーツ)
載っていたので何となくやってみたくなりました。1位:今永昇太、近藤健介(4票)、3位:山下俊平太、宮城大弥、今井達也、鈴木誠也、吉田正尚、森友哉(3票)となり、2票はたくさんいてかなり割れました。「なし」も結構多かったです。(手集計で自信ないですが)大谷翔平は恐れ多くて書けなかったのかなということで2票となっています。ちなみに大谷と書いたのは、立石正広、堀越啓太とスケール感抜群の選手でした。佐々木麟太郎と小島大河はバリーボンズ、石垣元気と藤原聡大は今井達也。他にも結構楽しめました。
◆社会人、独立、二軍など指名していない球団
25年:広島、日本ハム、オリックス、中日
24年:広島、日本ハム、ソフトバンク、巨人
23年:広島、日本ハム、楽天
22年:ロッテ、オリックス
21年:DeNA、西武
20年:ロッテ、ヤクルト、ソフトバンク
19年:広島、ロッテ、ヤクルト、オリックス、阪神
18年:広島、巨人
17年:広島、ソフトバンク
16年:広島、ソフトバンク、中日
と10年間で広島7年、ソフトバンクが4年、日本ハム、ロッテ、オリックスが3年となりました。広島のデータはドラフト予想アソビに使えるレベルですね。ちなみに10年間の高校生指名なしを見てみたら、25年:DeNA、ソフトバンク、24年:楽天、23年:巨人、22年:楽天の22年以降は0でした。楽天が最近2年高校生なしですが、あまりそこまでの傾向ではないかな。
◆左打ち外野手はまだ冷遇されているか
俊足巧打の左打ちの外野手はプロではたくさんいて指名されるのは狭き門だった最近のドラフト指名傾向でした。今年の支配下指名は10名で右打4名、左打5名、両打1名で育成枠も10名で5:5の比率となって、そこまでの冷遇?はなかったですが、そこそこ一発もありますよという選手かなとは感じました。その中で内野も守れることもあり川田悠慎は50m5秒68で支配下指名を勝ち取りました。来年冷遇世代?の柴崎聖人、飯山志夢、竹内翔汰、中津大和などが解禁年でどうなるか注目です。
◆主な指名漏れ選手を考察
高校生投手では、吉川陽大、江藤蓮、中野大虎、高校生野手では、高田庵冬、垣内凌、田島蓮夢、大学生投手では、田村剛平、木村駿太、高須大雅、ヴァデルナフェルガス、大学生野手では、山形球道、西原太一、宮崎海、社会人投手では、谷内隆悟、川原嗣貴、池村健太郎、谷脇弘起、遠藤慎也、社会人野手では、萩原義輝、松浦佑星、相羽寛太、村上裕一郎などでした。そこまで「まじか~」という選手はいつもより多くない印象で、今年のドラフト予想アソビは結構満足しています。来年以降も諦めずプロを目指す選手に幸あれ!
◆最後に、ドラフト予想アソビ2025最終号検証
「ドラフト予想アソビ2025最終号」はこちら。ちなみにドラフト会議1か月前に行ったものです。入札は、中日と阪神のみ正解と惨敗。1位のメンツは9名、2位は7名、3位は2名。3位までのひっくるめたメンツでは25名/36名と69%で当てることができました。また、順位関係なしで支配下全体で名前があったのは50名/73名の68%だったのでかなり良い感じだった気がします。その選手が予想した球団に指名されたものとしては、中日:中西聖輝、広島:工藤泰己、楽天:伊藤樹、日本ハム:大塚瑠晏の4名のみ。
球団は当たらなかったけど、自分的によし!指名予想は、
・佐々木麟太郎を1位からはずさなかった
・藤原聡大を1位に思い切ってした
・毛利海大が2位からこぼれる予想
・岩城颯空、エドポロケインを2位予想
・成瀬脩人と石井巧、高橋隆慶をずっと予想
という感じでした。まあ、当てることを目的にしていませんが、当たると嬉しい。
★あまり、数字を用いて考察をしない(面倒くさいから)のですが、ちょっとやってみたら結構面白くて色々気付きもあってやって良かったですね。なかなかの大作になりました。ここらで、完全にドラフト2026に移行します。
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