カープ優勝記念:広島のドラフト
★広島は圧倒的な打力&走力にマエケンが抜けた投手陣も踏ん張り中盤から抜け出し独走で優勝しました。「神ってる」という「奇跡的」のような言葉で言われていますが、ドラアソ的な視点からいくとドラフト指名での地道な積み上げが土台になっていますね。
今の広島の登録選手はほとんどドラフト指名された選手です。ちょっと中身を見てみようと思います。「ドラフト指名会議の結果」はこちら
【投手】
・野村(2011年1位)明治大・・・大学BIG3なのに単独指名
・黒田(1996年2位)専修大・・・神宮で初の150キロを計時
・岡田(2015年1位)大商大・・・いとも簡単に?単独指名
・中崎(2010年6位)日南学・・・身体が未熟で伸びシロ評価
・福井(2010年1位)早稲田・・・大石を外し同僚を1位指名
・今村(2009年1位)清峰高・・・菊池に目もくれず単独指名
・戸田(2011年3位)樟南高・・・野手と思いきやセンスあり
・薮田(2014年2位)亜細亜・・・実績乏しかったが素材評価
・横山(2015年2位)NTT東・・・1位候補がここまで残った
・九里(2013年2位)亜細亜・・・素材重視で2位指名少し驚き
・大瀬良(2013年1位)九共・・・即戦力を抽選覚悟で入札
・中村(2010年2位)富士大・・・超素材型の大型左腕を指名
・中田(2008年2位)広陵高・・・豊かすぎる地元の高素材
★今年の投手陣は、最近の指名選手の上位指名で固められています。大学生が多いのが特徴かな。正直、個人成績はそれほどではないですが、ジョンソン、ヘーゲンス、ジャクソンの3投手が素晴らしい実績でうまく回った感じです。何にしても黒田の存在感は別格でした。
こう見ると広島の1,2位の目利きは相当なものですね。
【野手】
・菊池(2011年2位)中京院・・・2位指名。やられた!の声
・丸 (2007年3位)千経付・・・打撃の良い投手。びっくり
・田中(2013年3位)JR東日・・・高、大と有名人がやっと
・鈴木(2012年2位)二松舎・・・2名抽選外し繰上り?運命
・新井(1998年6位)駒沢大・・・松坂に沸いた年ひっそりと
・安部(2007年1位)福城東・・・唐川外して中央無名内野手
・松山(2007年4位)九国大・・・強打者も評価は少し低め
・石原(2001年4位)東北福・・・捕手豊作の中でも存在感
・会澤(2006年3位)水短付・・・マエケンの次の指名、誰?
・下水流(2012年4位)Honda・・・野球の王道を渡り歩く
・小窪(2007年3位)青学大・・・少し評価が低い指名となる
・堂林(2009年2位)中中京・・・中位の攻防か?やられた!
・天谷(2001年9位)福井商・・・評価が意外に低く驚き指名
★今年の野手陣は、ほぼ固定されました。こちらは投手と違い特別な傾向は見られないかな。
2005年から2007年までの3年間は高校と大学社会人を分けた分離ドラフトでした。その中で、2007年は高校で2人、大社で2人が上記にいますね。安部は中央では無名だったが、ドラフトが近づくとかなり注目されていました。中田翔、由規、唐川と超目玉がいたが外れ1位あたりでありそうで中日指名しないかなあと思っていましたね。また丸が指名されたとき、同じ千葉経済大付に大島という外野手の左打ち強打者がいたので、大島の間違いだと本気で思っていましたね(笑)
★広島は、お金がない球団、人気がない球団、おっさんのヤジが凄いなどの暗いイメージが昔にはありました。そのころからタイムスリップしてきた人がいたら今のマツダスタジアムの風景は驚きとしか感じないでしょうね。私も一度観戦しましたが綺麗な球場で女の子が多いなあと思いましたね。
何にしても、黒田、新井が帰ってきてマエケンラストイヤーで昨年優勝するのがベストでしたが、その盛り上がりは今年も続き見事25年ぶりの悲願達成となりました。
そこには、お金が限られている中、スカウトの皆さんの地道な活動と大胆な目利き評価もあったでしょう。また、広島の優勝は「形を変えて2007年まで大学社会人選手をお金で買っていた」制度の影響が終焉に向かってきた象徴的な出来事かもしれないですね。
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