1988年ドラフト会議指名結果|■ドラフト会議指名結果:1980年~1999年|ドラフトでアソボ 忍者ブログ

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プロ野球ドラフト会議をネタに予想アソビをしているブログです。中日ファンですがドラフト予想は公平にやっているつもりで日々ドラフト指名選手や順位を考えてばかり。ドラフト2025の推しは検討中です。ドラフトニュースはXで更新しています(^∀^)/

1988年ドラフト会議指名結果

川崎、谷繁、前田、野村、渡辺など
★1位~6位まで都度入札して重複したら抽選し、外れた球団はウェーバーで指名
       阪神             ロッテ    
1 中込  伸(神崎工高)投  酒井  勉(日立製作)投  
1 **********  前田幸長(福岡第一)投
2 鶴見信彦(三菱川崎)内  岡 幸俊(高知商高)投
2 **********  今野隆裕(西濃運輸)投
3 金子誠一(本田技研)外  渡辺英昭(日本大学)内
4 岩田  徹(三菱水島)捕  初芝  清(東芝府中)内
5 渡辺伸彦(常石鉄工)投  西山一宇(高知高校)投
6 鮎川義文(星城高校)内  平井光親(愛知工大)外

      ヤクルト            ダイエー
1 川崎憲次郎(津久見)投  中島輝士(プリンスホテ)内
1 **********  篠田  淳(大垣商高)投
2 岡  幸俊(高知商高)投  岡  幸俊(高知商高)投
2 **********  御船英之(福岡大学)内
3 笘篠賢治(中央大学)内  川名慎一(鹿児商工)外
3 **********  松本卓也(愛知院大)投
4 幸田正広(安田学園)内  村上誠一(熊本工高)投
5 関根  毅(東海大学)外  山之内健一(福岡一)内
6 天野武文(瀬戸内高)捕  太田  暁(帝京五高)外
6 **********  太田勝正(三河高校)投

       大洋            オリックス
1 谷繁元信(江の川高)捕  酒井  勉(日立製作)投
2 宮里  太(熊 谷 組)捕  小川博文(プリンスホテル)内
3 井上  純(東陵高校)外  中村佳広(杜若高校)投
4 堀江賢治(広陵高校)内  山崎尚史(明徳義塾)投
5 石田文樹(日本石油)投  戸羽  隆(佐野日大)内
6 佐野貴英(滝川二高)内  芦苅芳久(大分大野)投

       広島            日本ハム  
1 野村謙二郎(駒沢大)内  中島輝士(プリンスホテル)内
2 岡  幸俊(高知商高)投  鈴木慶裕(日本石油)外
2 佐藤裕幸(津久見高)内  **********
3 畝  龍実(NTT関東)投  川名慎一(鹿児商工)外
4 近藤芳久(東   芝)投  上岡良一(東北福大)投
5 江藤  智(関東高校)内  難波幸治(岡山南高)内
6 千代丸亮彦(常磐高)外  矢作公一(立教大学)内

       巨人             近鉄
1 川崎憲次郎(津久見)投  米崎薫臣(日本生命)内
1 吉田修司(北海拓銀)投  **********
2 岡  幸俊(高知商高)投  宮里  太(熊 谷組)捕
2 松谷竜二郎(大阪ガ)投  中根  仁(法政大学)外
3 佐川  潔(金足農高)投  田口茂樹(西城陽高)投
4 四條  稔(三菱川崎)内  赤堀元之(静岡高校)投
5 前田  隆(三菱水島)内  桑   認(日大三高)外
6 高梨芳昌(札幌第一)内  太田  暁(帝京五高)外

       中日             西武  
1 今中慎二(大阪桐蔭)投  渡辺智男(NTT四国)投
2 大豊泰昭(球団職員)内  石井丈裕(プリンスホテル)投
3 山口幸司(大宮東高)外  川名慎一(鹿児商工)外
3 **********  垣内哲也(日高中津)捕
4 中嶋治彦(王子苫小)投  青野信二(佐伯豊南)内
5 酒井忠晴(修徳高校)内  小久保浩樹(泉尾高)外
6 清水雅治(三菱川崎)内  **********

★この年は社会人の選手に逸材が多く集まりました。大学生の1位指名は野村だけとなりました。また、西武と中日が裏技?を使い、結果的に大成功を収めました。

西武は1位に渡辺智男を指名しました。「やられた!」という会場の雰囲気でした。渡辺は伊野商でセンバツ出場し準決勝でKKコンビの無敵チームPL学園に清原を3三振するなど勝利し、そのまま全国制覇したエースでした。社会人に進み150キロの剛速球でソウルオリンピックなどでも活躍してバリバリの1位候補だったがドラフト1ヶ月前に右ひじの手術をしたため「プロ拒否」の姿勢を見せた。しかし、西武は強行指名。2位の石井もプロ拒否していた選手です。早実では荒木、法大では猪俣の控えだったが、社会人で開花しオリンピックメンバーにもなる投手となった。ドラフト1位候補だったが「もう1年」という強硬な残留宣言をしていたが、これまた強行指名。西武系のプリンスホテルと言う事もあり密約説が囁かれた。やり方はともかく大成功でした。ちなみに3位は初めての分校からの指名・垣内でした。

石井の所属したプリンスホテルの同僚でソウルオリンピックにも出場した中島は1位、小川は2位という高位で指名されています。小川は小柄でしたが1年目からレギュラーに定着して驚きました。そのころ流行ったのかな、「小○○」という言葉を知りましたが。「小力がある」という言葉は、小川に使われて「なるほど」と納得してしまいました。15年のプロ生活で最後の年以外はすべて100試合以上に出場するタフ振りでした。彼の出現で「小柄でもパンチ力がある選手」が気になり出したきっかけでもあります。

中日は、大豊をまず確保しておいて今中を獲ると言うウルトラCを成功させています。特に巨人あたりがそんなことは許さない、とばかりにかなり牽制しましたが強行指名は行ないませんでした。今中は、正直大きな実績を上げたわけではありませんが左腕からの肘がしなる速球にスカウトがほれ込んだ。高校時代は代名詞になるスローカーブは投げていなかった。大豊は、台湾出身で台湾で大活躍し王貞治氏を尊敬し来日。名古屋商科大学ではホームランのリーグ記録を作るなど大活躍する。ただし、日本人扱いとしてプロ入りするために大学卒業後に中日球団職員として1年間在籍してガッチリ中日がキープする事になった。他球団も大豊は仕方ないにしろ1位の枠を使わないことにかなり批判も出ました。乗りに乗っていた中日は法大進学を打ち出してプロ拒否の姿勢を見せていた通産56本塁打の右のスラッガー・山口まで強行して入団にこぎつける大成功となった。

この年の中日の指名で一番印象に残っているのは1~3位でなく5位の酒井でした。ドラフトに興味を持ち出していた時の自分のファンのチームの選手は特に気になっていましたが、少し他の選手はいなかったのかなあ?と不覚にも感じてしまいました。投手だが内野手としての指名でした。細くて小さい選手。何か童顔だし非力っぽいので、もっと長打バンバンの選手が好きだったので。しかし、キャンプではチーム一ショートの守備がうまいと言われ注目されてびっくり。確かに内野手の経験はあるもののプロの中に入っても目立つとは恐れ入りましたし、スカウトは凄いなあ、と感心させられたものです。

このころの中日は、地元の目玉選手以外はあまり地元選手に関心がないのか他の球団が地元選手(今野、篠田、中村、鮎川、太田など)達が指名されるのを指をくわえて見ていました。まあ、別に良いドラフトをしてくれれば良いのですが、少し下位で考えて欲しいものだなあとも思ったのを覚えています。ちなみにロッテ6位の平井(福岡出身ですが愛工大)は3年後に首位打者を獲得しています。

高校生投手で評価が高かったのは川崎でした。春夏甲子園に出場してベスト8に進出する原動力のエースでした。非常に伸びのあるストレートを投げ込んでいました。2球団競合の末ヤクルトが引き当てました。また、2位指名で岡がなんと5球団競合する人気ぶりで、これまたヤクルトが引き当てた。ただ岡は故障の影響でプロで活躍する事は出来ませんでした。

中込は阪神が囲い込みました。中込は中学時代素行が悪かったため野球の才能があったが甲府工の定時制へ入学。甲子園出場し、兵庫県の神埼工の定時制に編入して同時に阪神の球団職員として練習生とした。中日と違いあまり批判はない感じでした。たしかに活躍もしましたが、やはり性格は変わらなかったようでトラブルが目立った。

キャッチャーの目玉は、江の川の谷繁でした。甲子園でホームランを打ちまくり「江の川=強力打線」と連想させてしまうほどの猛打でした。また、関東高校の江藤は通産61本塁打と言う長打力をほこる強打の捕手で「東の江藤、西の谷繁」と言われました。結果は谷繁が1位、江藤が5位指名と明暗が分かれました。ただし、2名ともプロでは大成功を収めています。

甲子園準優勝の福岡第一は原動力のエース前田、4番山之内が指名されました。前田は愛くるしい顔で甲子園の人気者になり、本人は地元のダイエーを希望したため、ダイエーは2位での指名を公言していたが、ロッテが外れ1位で指名した。また山之内はメタボな体格で「九州のバース」と言われ活躍しダイエー5位指名となった。

話題の選手は、大洋5位の石田でした。石田は取手二高時代甲子園の決勝でKKコンビのPL学園を破り優勝したときのエースで早稲田大に特待で進学。しかし1年もしないうちに退部、退学し社会人の日本石油に進み活躍し指名になりました。しかし思うような活躍をプロでは出来ず。

立教大の矢作は豆タンク体型で175cm105kgの体型から繰り出される打撃を買われ、守備走塁には目をつぶり指名。しかし、人気者にはなったが活躍できず早くに引退。

下位指名では、ロッテ4位に初芝&6位に平井、近鉄4位に赤堀などがいました。ちなみにロッテ5位の西山は剛速球で有名でしたが、「体力的に自信がない」と入団拒否。社会人後もこの選手はプロが嫌いなのかな、と思われましたが、巨人が4年後に3位指名して入団しています。


【1989年新人王】
  セ・リーグ:笘篠賢治(ヤクルト)新人
  パ・リーグ:酒井  勉(オリックス)新人

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