今年も楽しめました
★今年もあっという間に年の瀬を迎えています。ドラフト2024会議を振り返りつつ、来るドラフト2025のことをふれたいと思います。
すでに頭の中はドラフト2025に完全に切り替わっていて、昨日ふと今年指名された大学生の高校時代のことを少し回想していた時に、「木更津総合は大学進学がデフォルトだから予想アソビに入れてなかったなあ・・・あの、ん!名前が出ない・・・177cm80kgで確か群馬出身で・・・」という感じで恥ずかしながら「しのぎ」がなかなか出てきませんでした。てな感じです。あれほど連呼してたのに・・・まあ、歳のせいもありますが
それでは、まずは
【ドラフト2024:5大ニュース】
1.目玉選手の大学生4人に集中
宗山塁(明治大学)に5球団、
金丸夢斗(関西大学)に4球団、
西川史礁(青山学院大)に2球団、
中村優斗(愛知工業大)が単独の入札となりました。この4人は2月に行われた侍ジャパンにプロの中に入って選ばれた選手です。他の入札候補もいましたが、やはり一段高い評価だったということがわかります。パリーグ人気の宗山、西川、セリーグ人気の金丸、中村という感じでした。公表は広島のみでした。実はこの4人とも4年の秋は不調や怪我の影響でベストパフォーマンスではなかったのですが、このような結果でした。
外れ1位以降も情報がしっかりとあり、それほど驚きのない順当な指名がいつもより多かったです。2位まででオッと思ったのは
宮崎竜成くらいでしょうか。本当にドラフト候補の情報を集めやすくなってありがたい限りです。メジャー挑戦の
森井翔太郎(桐朋)は各球団指名回避しました。
2.日本ハムの指名がやばかった
今年打線が固まり2位に躍進した日本ハムは、宗山を外した後は
柴田獅子(187cm)、
藤田琉生(198cm)、
浅利太門(186cm)、
清水大暉(192cm)、
山城航太郎(183cm)の投手を支配下でかっさらいました。特に高校生の柴田、藤田、清水は超大型で一人獲れたら心躍るレベルなのですが、もう心臓が持たないレベルです。浅利と山城はまだ伸びしろが十分な大学生右腕で気絶しそうです。実は育成でも
川勝空人(180cm)と
渋谷純希(182cm)の超有望剛速球粗削り投手を指名しています。来年の活躍は望めなくてもきっと数年後若返りが急速に進みそうです。
その中で唯一の野手で
山縣秀がいます。守備の動きはとても秀逸でこちらは1年目からの活躍が望めます。この大胆指名が必ず成功するかはもちろんわかりませんが、とにかく別次元でやばかったですね!
3.独立リーガー指名に異変アリ
これは特集で「
指名独立リーガーを検証しましょう」でも書きましたが、2年連続の独立リーグ指名の人数が急に増えました。かなり以前に独立リーガーの支配下指名が複数人になった時に市民権を得たと書いた時がありましたが、今回で、高校、大学、社会人、その他でくくられていた「その他」から飛び出して「独立&二軍チーム」という新しいカテゴリーが生まれた感じです。
今までは育成含め10名前後(支配下は1名前後)だった独立リーガーが、昨年23名(支配下6名)で今年18名(支配下7名)とガラッと変わりました。特に徳島インディゴソックスは別格でその中でも投手は、魔法がかかるように皆150キロを超えてきます。DeNA3位の
加藤響は東洋大在学で徳島に加入して勝ちとりました。プロへ行くための一縷の望みをかけた最終手段から、プロへ行くための有効な進路に変わりつつあり、独立リーグのレベルがさらに上がるでしょう。
4.捕手、外野手は狭き門?
その年の候補選手と欲している球団との関係性があることは当たり前ですが、ちょっと捕手と外野手は厳しいのかなあ。まず捕手は、支配下今年5名のみ。内訳は高校生1名、社会人2名、独立2名となっています。山中稜真はチームでは一塁が主です。ちなみに立松由宇は捕手でしたが、今は一塁登録でしたから除外。主な指名漏れは
箱山遥人、
椎木卿五、
印出太一、
野口泰司など上位に予想していた選手がほとんどです。最近は捕手の上位指名は本当に少なく最上位4位で3名でした。
外野手は6名(高校1名、大学5名)でした。捕手とは逆に2位までに4名が指名されました。主な指名漏れは
正林輝大、
飯山志夢、
竹内翔汰、
柴崎聖人、
知念大成などそうそうたるメンバーです。共通なのは左打ちということでしょうか。指名された選手は巧打者というより左右問わず長距離砲候補でした。3拍子揃った左打ちの選手はプロにたくさんいるので狭き門かもです。内野手から外野手へのコンバートは比較的やりやすいことも原因でしょうか。
5.何といっても中日の100点ドラフト
あえてふれるまでもないですが、ドラフト2024会議で一番良かった指名は中日でしょう。
金丸夢斗が引き当てられたことがすべてと言っても良いですが、ようは引き当てられたことで以下の指名も予定通りに進んだという感じがします。ルーキーをアテにするのは良くないと言われますが、金丸は別格なので期待します。怪我はしっかり治すことが前提ですが。2位の
吉田聖弥は、阪神が伊原陵人を1位指名したので、吉田が1位指名されないことを祈っていたことでしょう。
左腕の先発2枚獲れたことで、3位以降は高校生プロスペクト内野手(
森駿太)、即戦力捕手(
石伊雄太)&高校生高素材投手(
高橋幸佑、
有馬恵叶)と理想的なバランスになりました。下位でよく即戦力投手を指名していましたが、投手ドラフトの理想の形はこっちかなと感じます。育成でも
中村奈一輝、
井上剣也と高校生の高素材を指名して感涙ドラフトとなりました。まあ今年だけは書かせてください。
★5大ニュースには入れてませんが、最近は投手でMAX150キロを超えることは当たり前になっています。その中でどうやって順位の予想をすべきなのか迷った1年でした。結果としては、記事などで出ていた投手が上位で指名されているので、そこはやはりスカウトコメントや雑誌などの評価は概ね正しいとなります。
支配下で自分的には西武5位の
篠原響(福井工大福井)以外は驚いたものはなかったかな。逆に指名されなかった投手はなかなかで
小川哲平(作新学院)、
昆野太晴(白鴎足利)、
沼井伶穏(横浜隼人)、
高尾響(広陵)、
吉鶴翔英(法政大)、
児玉悠紀(青山学大)、
林翔大(大阪経大)、
中島悠貴(茨城トヨペット)、
林田夢大(西部ガス)などなどもったいないなあ、と思ってしまうようなメンツです。
これからもプロを目指す人はぜひ頑張ってほしいです。
あと独立リーグの快進撃は上記にも書きましたが、その中で
寺岡丈翔(徳島)は右の強打の外野手兼内野手で、リーグで2冠+盗塁王でMVPも獲得した。どこからどう見ても上位指名かとずっと入れてきましたが、後半同僚の加藤に評価が逆転された感じはありましたが、指名は確実と思っていました。しかし指名なく、引退を表明し二重のショックでした。
新しい二軍新球団は何とか育成枠で各1名ずつ(
早川太貴、
下川隼佑)指名があり少し安堵です。外野手のところでも書きましたがイースタンの首位打者・
知念大成は指名がありませんでした。ここはどこか指名して欲しかったです。この2球団の動向は要注目です。
もう一つだけ、富士大学の6人指名は凄いことですね。「
6人がドラフト指名!富士大学野球部・安田監督の指導の秘密」を興味ある方は見ていただければと思いますが、たまたまではない感を醸し出しています。確かにできれば関東、関西あたりのリーグに身を置きたくなるところ、何もない(失礼)ところへ野球をやりに行く覚悟はなかなかなものだと思います。花巻の空気は野球に適しているのかな。何にしてもこの6人の今後に注目です。もう富士大学と言えば西武という法則も成り立たなくなってきましたね。
★みなさんはドラフト2024会議はどう感じましたか?アマの結果がプロで通用するかとは決まっていないところがロマンなのですが、いつも言いますが、特に上位でアマ時代評価された選手はプロで活躍を願っています。
さて、ドラフト2025もふれておきましょう。今の気持ちは昨日の「
ドラフト予想アソビ2025(12月21日号)」がそうですがやってみましょう。
【ドラフト2025展望】
ドラフト2025は、今のところ読めないというのが本音です。ようは、今のところ完璧超人の金丸や宗山はいないということで、「
ドラフト2022会議」のように9球団が違う選手を1位公表する感じの年になるのか、そうは言っても入札は6名前後になるのかわからないということです。
その中で一人抜けてきそうな選手がいます。
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立石正広(創価大学)三塁手です。
自分の感覚的には、3年時の渡部聖弥と比べて同じくらいか、少し落ちる感じでしょうか。ちなみにこの時点では渡部は宗山と並んで目玉になるとなっていた選手です。渡部は4年以降少し評価を落として2位になってしまいました。ということで4年の春の立石の実績でどちらのコースにもいきそうです。今回の予想アソビでは、立石6球団競合にしています。セカンド挑戦の記事もありドラフトイヤーモードに突入する気概を感じますね。他に入札は
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石垣元気(健大高崎)右投手 に3球団
単独指名で
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久野悠斗(明治大学)左投手
・
高須大雅(明治大学)右投手
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渡邉一生(仙台大学)左投手
の5名の入札にしています。久野と高須は、思い切って人選しましたが、どう考えても素晴らしい素材なので4年で活躍すると見込んだ形です。渡邉ももう一段の活躍を期待しています。まあちょっと攻めすぎた感はあります。外れ1位は
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中西聖輝(青山学大)右投手
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松永大輝(白鴎大学)左投手
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松川玲央(城西大学)遊撃手
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福田拓翔(東海相模)右投手
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谷端将伍(日本大学)二塁手
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島田舜也(東洋大学)右投手
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堀越啓太(東北福大)右投手
としています。う~んしっくり来ていませんね。何にしても今のところ社会人や独立リーガーで1位は見えていないかな。一番可能性がありそうなのは
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竹丸和幸(鷺宮製作所)左投手
でしょうか。少し上位候補になりそうな選手を挙げてみましょう。
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森 陽樹(大阪桐蔭)右投手
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芹澤大地(高蔵寺高)左投手
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阪下 漣(東洋姫路)右投手
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赤埴幸輝(天理高校)遊撃手
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吉野颯真(大阪桐蔭)一塁手
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阿部葉太(横浜高校)外野手
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伊藤 樹(早稲田大)右投手
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市川 佑(日本大学)右投手
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山口 塁(国際武大)右投手
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高木快大(中京大学)右投手
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藤原聡大(花園大学)右投手
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小島大河(明治大学)捕 手
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松下歩叶(法政大学)三塁手
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繫永 晟(中央大学)二塁手
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澤山優介(ヤマハ) 左投手
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池村健太郎(トヨタ)左投手
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海老根優大(スバル)外野手
あたりでしょうか。これで30名です。高校生はここから伸びてくるのでもう少し幅を持たせてみると
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藤川敦也(延岡学園)右投手
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宮口龍斗(智辯和歌)右投手
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奥村頼人(横浜高校)左投手
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宮内渉吾(中大中京)右投手
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大栄利哉(学法石川)捕 手
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横田蒼和(山村学園)遊撃手
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蝦名翔人(青森山田)二塁手
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山田希翔(智弁和歌)遊撃手
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今岡拓夢(神村学園)遊撃手
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新井瑛太(滝川高校)外野手
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神谷虎之介(二階堂)投手、外野手
こんな感じで冬の間は予想しつつ、春の大会が来た時にまた違う名前がどんどん挙がってきてほしいですね。
ということで、どういうドラフトになるかはまだわかりませんが、わからないということは、どのようなパターンでも考えられるということでもあります。今年も大学生に凄い選手がいる中で4人高校生の1位が誕生しています。
この時期に
斎藤大翔や
柴田獅子を1位に挙げられた人はいたのでしょうか、というぐらい難解ですから、それを予想アソビでも楽しんでいきたいと思います。
★さて、ドラフト2024も非常に楽しめました。ドラフト2025もここから10か月ほど楽しんでいきたいと思います。2024年終了にあたりやってみました。二度目の
良いお年を!
[14回]
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