http://draftdeasobo.atgj.net/%E2%96%A0%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E6%8C%87%E5%90%8D%E7%B5%90%E6%9E%9C%EF%BC%9A1980%E5%B9%B4%EF%BD%9E1999%E5%B9%B4/1992%E5%B9%B4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E6%8C%87%E5%90%8D%E7%B5%90%E6%9E%9C1992年ドラフト会議指名結果
松井秀、伊藤智、小池、小桧山など
★ドラフト4位までは入札制、ドラフト5位以降はウエーバー制
中日 ロッテ
1 松井秀喜(星稜高校)内 武藤潤一郎(プリンスH)投
1 佐藤秀樹(三菱横浜)投 **********
2 鶴田 泰(駒沢大学)投 金田政彦(日産九州)投
2 ********** 成本年秀(大阪ガス)投
3 野口茂樹(丹原高校)投 五十嵐英樹(三菱神)投
3 ********** 和田孝志(東洋大学)投
4 吉鶴憲治(ト ヨ タ 自)捕 干場崇永(三菱名古)投
5 伊礼忠彦(九州共大)外 森岡裕之(近大付高)投
6 古池拓一(松下電器)投 安藤 学(いすゞ 自)外
7 神野純一(愛知工大)内 **********
横浜 日本ハム
1 小桧山雅仁(日石油)投 山原和敏(川鉄水島)投
2 佐伯貴弘(大阪商大)外 鶴田 泰(駒沢大学)投
2 ********** 松田慎司(西濃運輸)投
3 五十嵐英樹(三菱神)投 今関 勝(NTT東京)投
4 金村康平(九州学院)捕 田口昌徳(駒沢大学)捕
5 戸叶 尚(佐野商高)投 西浦克拓(上宮高校)内
6 吉井 晃(た く ぎん)投 **********
7 田中敏昭(峰山高校)投 **********
広島 ダイエー
1 伊藤智仁(三菱京都)投 松井秀喜(星稜高校)内
1 佐藤 剛(本田技研)投 大越 基(早大中退)投
2 菊地原毅(相武台高)投 久保貴裕(京都成章)投
2 ********** **********
3 鈴木 健(日本石油)投 浜涯泰司(九州国大)投
4 吉本 亮(王子紙春)捕 佐藤真一(た く ぎん)外
5 井上浩司(専大北上)内 渡辺正和(東京ガス)投
6 ********** 多田昌弘(拓大紅陵)投
7 ********** 池田郁夫(花咲徳栄)投
8 ********** 高橋顕法(仙台育英)投
阪神 オリックス
1 松井秀喜(星稜高校)内 伊藤智仁(三菱京都)投
1 安達智次郎(村野工)投 小林 宏(広島経大)投
2 竹内昌也(NTT東北)投 金田政彦(日産九州)投
3 米村和樹(熊商大付)投 牧野 塁(山学大付)投
4 片山大樹(徳山商高)捕 関吉雅人(砂川北高)外
5 山本幸正(堀越高校)投 東 雅敏(日章学園)捕
6 塩谷和彦(神港学園)捕 **********
7 山下和輝(プリンスホテル)外 **********
8 豊原哲也(小倉東高)外 **********
巨人 近鉄
1 松井秀喜(星稜高校)内 小池秀郎(松下電器)投
2 門奈哲寛(日本大学)投 吉田 道(東海相模)投
3 西山一宇(NTT四国)投 内匠政博(日本生命)外
4 木村龍冶(青山学大)投 衣川幸夫(育英高校)捕
5 村田善則(佐世保実)捕 大島公一(日本生命)内
6 ********** 渕脇芳行(大阪桐蔭)内
7 ********** 久保充広(近大付高)捕
ヤクルト 西武
1 伊藤智仁(三菱京都)投 杉山賢人(東 芝)投
2 菊地原毅(相武台高)投 前田勝宏(プリンスホテル)投
2 住友健人(鳴門高校)内 **********
3 真中 満(日本大学)外 豊田 清(同朋大学)投
4 山本 樹(龍谷大学)投 黒田哲史(村野工高)内
5 鈴木浩文(早稲田大)内 坂本竜一(日大鶴丘)投
6 古沢 淳(明治大学)外 田原晃司(泉州高校)捕
7 小倉 恒(全足利倶)投 石井伸幸(藤枝明誠)投
8 清水千曲(創価高校)外 **********
★この年は、なんと言っても通算60本塁打で、甲子園では5打席連続敬遠されて、抗議の電話などが殺到し社会問題までになった松井秀喜に4球団が競合。本人は阪神ファンだったが、巨人が引き当て長嶋監督のアプローチなどで入団。それからの活躍は周知の通り。松井を入札した巨人、阪神、中日、ダイエーは見る目がありました。当初巨人は伊藤を入札する予定でしたが、長嶋監督の強い意向で替わったといわれています。
もう一人の目玉は、伊藤智仁でした。150キロの快速球と代名詞にもなった必殺の「高速スライダー」でバルセロナオリンピックで三振の山を築き銅メダルに貢献した。3球団の競合の末ヤクルトが獲得。いきなり新人王を獲得したが、しなりすぎる肘のせいか、プロの生活はケガとの戦いに明け暮れた。ただし、体調万全ででてきた投球は、まさに手がつけられない快投で、当時監督の野村克也監督も「長いこと監督をやってきたけど、あいつがNo.1だよ」と言わしめた実力は折り紙つきだけにケガが惜しかったですね。
大学時代に野茂に並ぶ8球団が入札した小池も注目でした。ロッテが引き当てたが、意中球団ではないという事で社会人へ。社会人ではケガであまり活躍できず、逆指名などは行なわず近鉄のみが1位指名し入団した。これを見たとき、やっぱり旬に入団するべきだなあと痛感しました。また5年後に最多勝を獲ったものの野茂のような活躍が出来なかったのもそういうことかな、とも思いました。
伊藤、小池の他にも社会人投手が例年より多く指名されました。佐藤秀、武藤、小桧山、山原、佐藤剛、杉山の8名です。また2位でも成本、松田、竹内、金田、前田と4名。これは、この年の特徴だと思います。まあ、高校、大学生が不作だったという考え方もできますが。
有名人としては大越基がいました。仙台育英時代に甲子園で小柄ながら独特のフォームで並居るプロ入りする前の強打者達に真っ向勝負して話題になりました。しかし、プロ入りせずオリンピック出場を目指して早稲田大学へ進学した。150キロの速球で1年目から優勝に貢献したが、大学に合わず2年生時退部。野球の情熱は冷めずアメリカへ渡りマイナーで投げていてダイエーが指名となりました。しかし、大越の肩は酷使のせいかプロでは厳しく、外野手へ転向した。
小桧山は、桐蔭学園-慶大-日本石油といういわゆるバリバリのエリートコースを歩み、バルセロナオリンピックでも完封をするなど活躍し、ドラフト1位入団となった。ちなみに後の近鉄に入る大久保とずっとバッテリーを組んできました。小桧山はちょっとぽっちゃり?がっちり?した体型で独特のアクションから、This is the アーム投法という、これがアームか、と教えてもらえた投げ方をしていました。1年目はセットアッパーで活躍したものの2年目以降は尻すぼみしてしまいました。
高校生投手で人気が出そうだったのは、187cmの大型左腕・安達智次郎でした。甲子園にも出場してその素材の良さに入札が予想されましたが、結局は外れ1位という形での入団でした。残念ながらプロでは活躍は出来ませんでした。この年の高校生1位指名は松井と安達のみと寂しいものでした。
センバツ準優勝投手の右腕で注目だった吉田道は人気が出るかと思われましたが、2位での指名。こちらも怪我が多く活躍する事が出来ませんでした。
高校時にロッテの5位指名を拒否して社会人に進んだ西山は、かなり注目の存在でしたが巨人が3位で指名しています。ケガで入団拒否するなどの情報もありましたが、少しきな臭い感じがしました。
少し驚いたのは、たくぎん・佐藤真一でした。オリンピックで主軸を打って活躍したが、年齢が27歳という事でもちろん知っていましたがノーマークにしていました。結果は4位でダイエーが指名し、さらに驚いたのが契約金が1億円という事でした。下位指名でもこの金額に驚きました!
もう一人驚いたのが、同朋大学・豊田です。はっきり言って中日のお膝元なのに全然知らない選手が、他球団の3位指名をされました。それもプロに入ってからの大活躍ぶり。西武は違うなあと感心させられました。1年後に松井和、2年後にも3位で西口、西武の3位は注目だなあと変に感心させられていました。
真中はヤクルト3位指名。東都大学でベストナイン4回を獲った外野手ですが170cmと小柄でプロではどうかと思いましたが、しっかりと実績を出しました。
野口は無名の高校ながら140キロを記録するサウスポーで一部のドラフトファンでは有名でした。中日が3位指名してガッツポーズしたことを覚えています。その通り活躍してくれました。
4位以降では、巨人5位に村田善、近鉄5位に大島、横浜5位に戸叶、中日6位に古池などがいました。
【1993年新人王】
セ・リーグ:伊藤智仁(ヤクルト)新人
パ・リーグ:杉山賢人(西武)新人
[0回]
PR