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巨人:早大・有原航平に「現段階ではちょっと抜けている」

安楽の成長次第でしょうけど

スポーツ報知:巨人
巨人のスカウト会議が17日、東京・大手町の球団事務所で行われ、早大のエース右腕・有原航平投手(3年)をドラフト1位最有力候補の1人としてリストアップした。今年は大学生投手を中心に逸材が多く、この日は10人前後に上位候補を絞り込んだが、最速156キロ右腕が軸となることは確実。先発ローテーションの一角を担える即戦力投手として、徹底マークする方針だ。
早大伝統のエースナンバー「11」を背負う187センチ右腕が、今秋ドラフトの話題の中心となりそうだ。この日、約1時間半にわたって行われたスカウト会議で、上位候補をリストアップ。山下哲治スカウト部長は「人数は10人前後。今年は大学生にいい投手がいるから。ものすごく分かりやすいよね。全体的に野手が少ないから、どうしても投手中心になってくる。早稲田とか法政とか明治とか…」と、名前こそ明かさなかったが、基本戦略の一端を明かした。中でも、極めて高い評価を与えているのが有原だ。
投手では中大のトルネード左腕・島袋洋奨明大の2季連続ベストナイン投手・山崎福也法大エース・石田健大らの左腕トリオに加え、亜大の151キロ右腕・山崎康晃ら逸材が多い。さらに、愛媛・済美の157キロ右腕・安楽智大もリストに入った。が、球団幹部は「有原は、現段階ではちょっと抜けている」と明かした。有原は1年春からリーグ戦登板を果たし、昨秋の東京六大学リーグでは8試合3勝1敗、防御率0・72で最優秀防御率を獲得した。野村(現広島)に憧れて入学した広陵(広島)でも1位候補とされたが、大学ではさらにパワーアップ。MAX156キロの直球に140キロ台のツーシーム、カットボールを操る本格派に成長した。リーグ通算13勝をマークする文句なしの即戦力候補で、5日の早大練習始めには、巨人の榑松(くれまつ)スカウトを含め9球団が集結する人気ぶりだった。
巨人の先発陣はエース内海、菅野、杉内、広島からFA加入した大竹、沢村、新外国人のセドン、宮国、今村らと頭数はいるが、川口投手総合コーチが16日のスタッフ会議の際に「先発が足りない」と指摘したように、さらなる補強の余地があるポジションでもある。山下スカウト部長は「右左関係なく、ウチですぐに戦力になる投手」が最優先になると強調したが、その中心に有原がいるのは確か。1年をかけてパフォーマンスを徹底分析していくことになる。

◆有原航平(ありはら・こうへい)
  ▼生まれとサイズ 1992年8月11日、広島市生まれ。21歳。187センチ、90キロ。右投右打。
  ▼球歴 小2から野球を始め、投手一筋。三和中では軟式野球部に所属。「実家から近かった」ことと、2007年夏の甲子園で準優勝した野村(現広島)―小林(現巨人)に憧れ、広陵高に進学。3年春のセンバツで4強入り。149キロ右腕としてドラフト1位候補に挙がったが、「夏に右肘を故障したことも考えて」早大に進学。1年春にリーグ戦デビュー。昨秋は3勝1敗、防御率0.72で最優秀防御率。リーグ戦通算50試合、13勝10敗、防御率3.01。
  ▼球種 MAX156キロのストレートに加え、左打者にツーシーム、右打者にカットボールを140キロ台で投げ込む。さらにスライダー、カーブ、チェンジアップと変化球も多彩。
  ▼理想の投手 レッドソックスの上原。「腕の振りが直球でも変化球でも変わらないところ」
  ▼性格 自称「かなりのマイペース」。練習中も周りに左右されず「自分の決めたことをやる」。休日は主に部屋で寝る。
  ▼特技 ボウリング。ベストスコアは275。
  ▼母校愛 試合前は母校・広陵高野球部OBが在籍した2人組の歌手「GiFT」の「勝利ノウタ」を必ず聴く。「自分は広陵に育ててもらったので」

★左腕にコレだけ多く逸材が揃っていても、「抜けている」という評価ですから本命なのは間違いないですが、競合は避けては通れないですね。

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